温泉は酸性とアルカリ性どっちがいい?肌の悩みと国の基準から選び方を解説

温泉の酸性とアルカリ性の違い

温泉は酸性とアルカリ性どっちがいいかは、肌が敏感かどうかで決まります。国が示す泉質別の禁忌症では、酸性泉は「皮膚又は粘膜の過敏な人、高齢者の皮膚乾燥症」には入浴を避けるとされています(茨城県・秋田県の資料より)。

  • アルカリ性の温泉がいい人:肌が弱い人、乾燥肌のお年寄り、小さな子どもと入る人。アルカリ性は泉質ではなくpH8.5以上という「液性」の分け方で、アルカリ性単純温泉なら単純温泉の適応症(自律神経不安定症、不眠症、うつ状態)が当てはまる
  • 酸性の温泉がいい人:肌が丈夫な大人。酸性泉の浴用の適応症は、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症とされている(ただし皮膚が過敏な人は禁忌)
  • 知っておきたいこと:適応症は2〜3週間の温泉療養をしたときのもので、一晩で効くものではないと書かれています

環境省の鉱泉分析法指針では、湧き出たときのpHで、酸性(pH3未満)・弱酸性・中性・弱アルカリ性・アルカリ性(pH8.5以上)の5つに分けています。この記事では、温泉の酸性とアルカリ性のどっちがいいかを、pHの分け方・国の基準・宿の選び方の順にまとめました。入った感想ではなく、国と都道府県の資料を整理したものです。持病がある人は、医師に相談してください。

※料金・プラン・期間は、記事内に書いた確認日の時点で楽天トラベルに出ていたものです。宿の都合で変わることがあるので、予約のときは必ずプランの説明をご自身で確認してください。

目次

温泉は酸性とアルカリ性どっちがいい?肌が敏感ならアルカリ性

温泉の「酸性」「アルカリ性」は、湧き出たときのお湯のpH(酸性かアルカリ性かを表す数字)による分け方です。環境省の鉱泉分析法指針(平成26年改訂)では、次の5つに分けています。

液性pH
酸性3未満
弱酸性3以上6未満
中性6以上7.5未満
弱アルカリ性7.5以上8.5未満
アルカリ性8.5以上

迷ったら、次の3つで決めると早いです。

  1. 肌が敏感か、乾燥肌か(それならアルカリ性・中性。酸性泉は禁忌に当たる)
  2. 誰と入るか(お年寄りや子どもと入るなら、刺激の少ない温泉を選ぶ)
  3. 何を楽しみたいか(酸性泉らしいお湯を味わいたい大人なら、酸性も選択肢)

国が示す、酸性泉と単純温泉の目安

国は、泉質ごとに一般的な適応症(効果が期待できる症状)と禁忌症(入浴を避けるべき人)を示しています。茨城県・秋田県がまとめた資料から、酸性泉と単純温泉の部分を並べました。

泉質浴用の適応症浴用の禁忌症
酸性泉アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症皮膚又は粘膜の過敏な人、高齢者の皮膚乾燥症
単純温泉(アルカリ性単純温泉もふくむ)自律神経不安定症、不眠症、うつ状態泉質別の禁忌症はなし

酸性泉の適応症にアトピー性皮膚炎がある一方で、皮膚が過敏な人は禁忌とされています。肌の悩みで温泉を選ぶときは、自己判断だけでなく、医師に相談してください。資料にも、温泉の知識を持った「温泉療法医」への相談がすすめられています。

アルカリ性は「泉質」ではない

温泉の泉質名は、ふくまれる成分で決まります(塩化物泉、炭酸水素塩泉、酸性泉など)。アルカリ性は液性の分け方なので、たとえば「アルカリ性単純温泉」は、pH8.5以上の単純温泉という意味です。宿の泉質の欄に「アルカリ性」とあっても、どんな成分の温泉かは泉質名で見てください。

では、実際にどうやって宿を選べばいいのか。見出し2で、楽天トラベルの泉質の欄の見方とあわせて紹介します。

酸性とアルカリ性の温泉の宿を、楽天トラベルの泉質の欄で選ぶ

楽天トラベルの宿のページには「泉質」の欄があります。2026年10月28日に見た宿の中から、酸性とアルカリ性の例を1つずつ紹介します。

酸性の温泉:草津温泉(群馬県)

楽天トラベルで草津温泉の宿を見ると、泉質の欄にはどこも「酸性」と書かれていました。たとえば草津温泉 前橋館は、泉質が「酸性」、源泉は湯畑から引いていると書かれた宿で、湯畑まで徒歩約3分です。2名1室の1人分は10,000円からでした。

泉質が酸性と書かれた草津温泉の宿です。

アルカリ性の温泉:あてま温泉(新潟県)

あてま高原リゾート ベルナティオの楽天トラベルのページには、泉質が「アルカリ単純泉」、プランには「pH8.9のお肌に優しい湯」と書かれています。茶褐色のお湯で、大浴場と展望浴室、貸切家族風呂があるとされています。

pH8.9のアルカリ性単純温泉と書かれた宿です。

同じ温泉地でも、源泉によってpHや泉質が違うことがあります。宿を決めるときは、温泉地の名前だけでなく、宿ごとの泉質の欄を見てください。

温泉の酸性とアルカリ性、入る前に知っておきたい4つのこと

脱衣場の掲示で、泉質と禁忌症がわかる

温泉の脱衣場などには、源泉名・泉質・泉温・成分・禁忌症・入浴上の注意などが掲示されています。これは都道府県に登録された機関の分析結果をもとに、都道府県知事が決めたものだと資料に書かれています。入る前に一度見ておくと安心です。

すべての人に当てはまる禁忌症もある

泉質に関係なく、熱があるとき、身体がとても弱っているとき、少し動くと息苦しくなるような重い心臓や肺の病気、目に見える出血があるときなどは、入浴を避けるよう国の基準で示されています。

効果は一晩では出ない

資料には、適応症は2〜3週間の温泉療養を行う際のもので、一晩で目立った効果が出るものではないと書かれています。旅行の1泊で肌が変わる、という期待はしすぎないでください。

入る前の確認リスト

  1. 宿のページか脱衣場の掲示で、泉質とpHを見る
  2. 肌が敏感な人・乾燥肌のお年寄りは、酸性泉をさける
  3. 持病がある人は、出かける前に医師に相談する
  4. 入ったあと肌がピリピリしたら、シャワーで流す

まとめ:温泉の酸性とアルカリ性どっちがいいかは「肌が敏感かどうか」

温泉の酸性とアルカリ性の違いを、もう一度まとめます。

  • 分け方:湧き出たときのpHで、酸性(pH3未満)からアルカリ性(pH8.5以上)までの5つ(環境省の鉱泉分析法指針)
  • 酸性泉:適応症はアトピー性皮膚炎・尋常性乾癬など。ただし皮膚や粘膜が過敏な人、乾燥肌のお年寄りは禁忌
  • アルカリ性単純温泉:単純温泉の適応症(自律神経不安定症・不眠症・うつ状態)。泉質別の禁忌症はない
  • 選び方:宿ごとの泉質の欄で確かめる。持病がある人は医師に相談

肌が敏感な人や家族旅行ならアルカリ性、肌が丈夫な大人で酸性泉らしいお湯を楽しみたいなら酸性が向いています。

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